世界で一番可愛子ちゃんのふくへ
今日で九日目だ
そもそもお前の命は一度は失くなったも同然だったんだ
お前がまだ物心つく前 生まれてすぐの目も開かないうちに三兄弟で棄てられたそうだよ
そのままだと待っているのは殺処分だ
それは安楽死でもなんでもなく小さな部屋に無理矢理何頭も押し込まれた上に二酸化炭素を充満させ窒息死させるという方法
息ができない苦しさにもがきウンチやオシッコを垂れ流しながら 泡を吹きながら死んでいくんだ
それでも年老いていたり病気だったり生まれたてだったら苦しむ時間は短くて済む
もし若くて元気な盛りだと痙攣しながら地獄の苦しみを長時間味わうんだ
人間の身勝手で消されていく犬や猫たちは今でも年間数万頭に及ぶ
もし生きていればお前のようにいろんな場所に行き たくさんの人と出会い 美味しいものを食べ 野原を走り回り 楽しい思い出がたくさんできたかもしれない何の罪もない命が今日も日本中でたくさん消されているんだよ
とはいえ 10年前の俺たちは我が家で犬を飼おうという話が持ち上がった時 迷うことなくペットショップでどんな犬種を買うかの議論になった
知らなかったんだ それ以外の方法を
そんな折 今でもお客さんとして野武屋に来てくれてるマミちゃんに相談したところ里親になるという選択肢を教えてくれた
今でこそママとして子育て真っ最中につきお仕事はお休み中だけど元トリマーにして当時は動物病院の看護師さんをしていたマミちゃんだからその辺のことについて詳しかったんだ
そこで俺はマミちゃんから教えてもらった通り[犬 里親]というワードで検索するとたくさんの情報が得られることをなっちゃんに告げた
なっちゃんは来る日も来る日も情報を探した
たくさんの里親募集の中 彼女の目に留まったのはあるブログだった
他のサイトの多くは写真と文章でしっかりと伝えてはくれているものの言い方は悪いがカタログのようだったのに対しこのブログは里親とのご縁を待つ犬たちの日常が活き活きと描かれていたんだ
とても大切に育てられていることが伝わってきた
そこにいたのがお前たち三兄弟ね
そして俺にもそのブログを読むよう強く勧めた
言われるがままに毎日更新されるそのブログを読むようになったよ
そこには保護されたばかりの頃のお前たちや
そんな中 三兄弟をセンターから引き出しpooさんに託したボランティア団体の存在を知った
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本来はガンドッグ(狩猟のパートナーとして活用される犬種)専門に活動しているこの団体が個人預かりというかたちで活動しているpooさんに託した三つの命だったんだ
なあ ふく
奇跡 というものを信じるかい?
今俺はお前との暮らしを振り返ると奇跡を信じずにはいられないんだ
今俺はお前との暮らしを振り返ると奇跡を信じずにはいられないんだ
マミちゃん
コンパニオンアニマルクラブ市川
pooさん
このどれかひとつでも欠けたら俺たちとお前とは出会うことはなかった
俺たちとお前は全く違う人生を歩んでいたことになるんだよ
俺たちとお前は全く違う人生を歩んでいたことになるんだよ
感謝してもし切れないよ
そして そんな奇跡を通してこの10年の間にお前が我が家にもたらしてくれたものの大きさは計り知れない
時には態度で 時には表情で 時にはその存在だけで常に俺たちを護り 繋ぎ止め 助けた
あの時 もしお前がいてくれなかったらと想像するとゾッとするシーンがいくつもあるよ
時には態度で 時には表情で 時にはその存在だけで常に俺たちを護り 繋ぎ止め 助けた
あの時 もしお前がいてくれなかったらと想像するとゾッとするシーンがいくつもあるよ
そのくらい俺たちはいつ空中分解してもおかしくないような危うさを孕んでいたんだから
でもお前はいつでも命の限り全力で俺たちを愛しその想いを表し伝え続けてくれた
なあ ふく
なあ ふく
今だから教えてくれよ
お前は本当は犬なんかじゃなくて頼りなく危なっかしい俺たち家族を守るために神様が送り込んだ天使だったんじゃないのか?
なあ そうだろ?
空から舞い降りた黒い天使だったんだろ?
そして役目が終わりお空に帰っていったんだろ??
なあ
ふく
↓↓↓